さてみなさん、「忍者が城に忍びこんだ」と聞いたら、江戸時代の話か、それとも戦国時代か。そんな風に思いますよね。
実は、現代なのです。この時代に忍者が現れ、日本100名城の「佐倉城」に忍び込み、家宝を奪い返した。そんな忍者達の冒険をお伝えさせていただきます。
時は、令和5年。台風一過。9月のとある暑い日、「忍者のボス」からの指令を受け、千葉県下、佐倉城に集まった忍者たち。
ボスからの指令は、盗まれた「家宝」を佐倉城から奪い返すこと。
敵(佐倉城)を知る
忍者たるもの、「敵を知る」ことが何より肝心。天下の100名城「佐倉城」の強さを、城マニア「いなもとかおり」氏が、現地解説とともに、動画で説明。佐倉城の守りの秘密、馬出しとは、小口とは、そして、どこから攻めるのが得策か、ヒントとなる情報も、忍者たちに与えてくれました。これで事前情報はバッチリ。
風雲!佐倉城〜夏の陣〜開幕
そして迎えた当日。忍者たちは緊張の面持ちで、陣を張った御三階駐車場に集結。逃げも隠れもしない。あとはやるだけ!
今回は、大学生忍者が、それぞれのチームをサポートし、ミッションに挑みます。さあ、無事に宝を取り戻してこい!
その壱 水堀を渡れ
第1ミッションは、佐倉城を取り囲む水堀を無事に渡ること。対岸まで35メートルの巨大なお堀は、江戸時代の本気が垣間見えます。ここに、忍者のボスが張ってくれたロープ1本と、それぞれが作成してきた「水蜘蛛」を持って、こっそり渡ります。まあ、だいぶ「こっそり」ではありませんでしたがね。
「水蜘蛛」を作ってきてくれた子は、それぞれ個性的なものばかり。現代版水蜘蛛は、巨大ペッドボトル(いわゆる大五郎)で作られるものや、スタイルフォームを使ったり、またはビート板形式のものも!アイデアがすごい!
もちろん作ってきてその場で解体しちゃう水蜘蛛もありました。そして、落ちてしまう子もたくさん。が、それもまた「いいシッパイ!」やってみて、考えることが、次に進む力を生むのです。
そして、子どもより、オトナの方が難しかったこのミッション。写真にはありませんが、オトナがだいぶ苦戦をし、子どもがトーさんにコツを教える。なんて光景もちらほら。違う関係性が見えるというのも城攻めの良さです。
その弍以降の報告
さて、ここからは、敵にばれてはいけない極秘事項もあるので、その後のミッションを写真と共にさらりと。
どの写真も、簡単ではないミッションばかり。汗と土とで泥々になりながら、忍者たちは、笑顔で、時に泣き顔になりながら、クリアしてくれました。
忍者たちの感想
さて、無事陣に戻ってきた忍者たちからは、
「(諦めることなく無事渡れたので)自分の根性が水堀でわかった」
「普段入ることができない堀は楽しかった」
「水(お堀)が難しかったけど、溺れることなく反対に渡れた。頑張ることをもっとしていきたい」
「山登りが難しかった」
「子ども達にはできないと思っていたが実際はできて、クリアしていくことでとても楽しかった(一緒に参加したトーさんのご意見)」
といった意見が多く、「今まで生きてきた中でいちばん楽しい時間だった!」と話してくれた忍者もいたそう。ありがたい!どの忍者も、佐倉城で様々なチャレンジをし、時に上手くいき、時にシッパイする中で、自信をつけることができた模様。
今後も佐倉城を使って、多くの「シッパイ(を前向きに捉えていける)忍者」をこれからも生み出していきます。
以上、ジョニーより、報告任務完了。
次のミッションは
そして、次のミッションは、11/25(土)、冬の陣。実は、佐倉城の本気は冬にしか近づけない空堀にあるのです。忍者諸君、コチラもまた難しいミッションが出ています。勇気あるたくさんの忍者の参戦、お待ちしています。